秋と言えばキノコ狩りのシーズン、キノコ狩りを毎年楽しみにしている方も多いと思います。こう言う私は、あまりキノコ採集は好きではありません。笹薮をこいでダニ、虫等と闘いながら森の中に入っていくのは好きでない。できれば誰かが取ってきて即食べられる状態にして届けていただきたい。誠に横着な人間である。
しかし、何気に山の中でラクヨウ等(写真1)を見つけた時は、まだ周りにないかと藪をこいで探し出す始末である。
最近、テングタケ(写真2)を誤食して危険な目に合われた方がいたようです。図鑑で見るのと、実物を見るのでは違いがありますが、毒があるものは見た目が何となく毒々しいので、わからない時は取らない。キノコ採りは、キノコの知識がある人と取りに行くのがベストです。
数年前ですが、うちの畑の脇にアミガサタケ(写真3)がありました。見た感じは食べられないのではと思うほど何となくグロイのですが、美味なキノコです。これを最初に食べた人は勇気のある人だといつも思います。
(写真1)ラクヨウ(ハナイグチ) (写真2)テングタケ (写真3)アミガサタケ
話は変わり樹木医としてのキノコとの関わり、まずは樹木医の人達はキノコとは言わないで、子実体と呼ぶ人が多いです。
扱う子実体(キノコ)は、ベッコウタケ(写真4)、コフキタケ(写真5)、カワラタケ(写真6)、アナタケ(写真7)等が街路樹に発生しているのをよく見ます。
(写真4)ベッコウタケ (写真5)コフキタケ (写真6)カワラタケ (写真7)アナタケ
また、この子実体は病原性が強く、樹木への寄生性も強い発生したらおおむね枯れてしまう。しかし食用としては大変優秀でおいしい、ナラタケ別名ボリボリ(写真8)などがあります。
(写真8)ナラタケ別名ボリボリ
㈱旭川公園管理センター
樹木医 内田則彦