コラム

CODIT(コジット)理論に基づく剪定法

 今回は剪定の基本(枝を切る位置)ついて話をしたいと思います。

 私が造園業で働き始めた頃、枝を切り落とすときは幹すれすれに切落とし、枝の付根を残さないようにと習った。(今で言うフラッシュカット)

しかし、この剪定方法を続けると、やがて切口から腐朽が入り樹木を衰退させる。

そこで米のアレックス・シャイゴ氏の提唱する CODITモデルによる壁によって腐朽を隔離する。(樹木が本来持っている防御する力)を利用して剪定する方法が提唱された。

 CODITモデルとは樹木が腐朽の進行に反応して強固な壁を形成し、その壁の中に腐朽した材を閉じ込めて隔離する事をいう。

 

一般社団法人 日本樹木医会

樹木医登録番号 1860号

(株)旭川公園管理センター

内 田 則 彦